こんにちは!
今回は、
ゆにわの珈琲屋「シロフクコーヒー」
のスタッフであるAnneが
担当させていただきます(`・ω・)
普段は、毎日シロフクの店頭に立って
コーヒーを提供させていただいているのですが、
実はわたしは、シロフクで働くまで、
人生で一度もコーヒーを淹れたことがありませんでした。
むしろ、コーヒーが嫌いでした。笑
それなのになぜ、
わたしがここでコーヒーを淹れているのか?
そもそもどうしてゆにわと出会ったのか?
そんなお話しをしたいと思います。
きっかけは、
シロフクコーヒーができる1年ほど前ーー
わたしが初めて大阪・楠葉(くずは)に来たときのことです。
何をしに来たかというと・・・
ゆにわの原点となるお店
「御食事ゆにわ」
で、友人に誘われごはんを食べるというものでした。
当時のわたしは、
会社員から独立して事業を立ち上げており
すべての仕事をひとりでこなしていました。
それゆえ、まともな人間関係が築けず
今後の不安も、仕事に対する悩みも、
誰にも打ち明けられない状態が続いて
毎日悶々と過ごしていたのを覚えています。
誰にも頼れない。
この先どうすればいいかわからない。
漠然と不安。怖い・・・。
そんな様子を見兼ねた友人が、
「今、大阪の楠葉ってとこで仕事してるんやけど
もし時間あるなら遊びにきなよ」
「ここのごはんは、マジで人生観変わるから」
としきりに誘ってくれたので、
重すぎて鉛のようになっていた腰を上げ、
飛行機に乗り、関空から電車で1時間半かけて
楠葉にやってきたのです。
たしかに、
「御食事ゆにわ」のお料理は
これまでの人生で食べたことのないほど
素材の味が120%引きだされ、
身体の隅から隅まで
心地のよい余韻が染み渡っていくものでした。
(たったひとつのおむすびで、
なぜか涙がこみ上げてくるほど……)
しかし、わたしがもっとも衝撃的だったのは、
「一杯のコーヒー」
でした。
それまでのわたしは
コーヒーを美味しいと感じたことは
人生で一度もありませんでした。
だからずっと毛嫌いしていたし、
一生コーヒーを飲むことはないとすら思っていたほど。
だから、ゆにわに来たときも、
食後にコーヒーを出されたときに
「あっ・・・コーヒーかぁ・・・」
と一歩引いてしまったのですが、
「まぁ、一口飲んでみなよ」
という友人の声もあって、
ゴクッと一口飲んでみました。
すると・・・
とろけるようにまろやかなコクと、
甘くてほろ苦いビターチョコのような香りが
鼻を抜けていき、
味わったことのない深い余韻に、
言葉を失うほど衝撃を受けました。
今まで飲んできたコーヒーは、
コーヒーじゃなかったのか・・・?
そう思わされるほどでした。
そこから、何度も楠葉に足を運ぶようになり、
しまいには、2019年の夏に
大阪に引っ越してきました。(笑)
(だいぶ割愛しましたが、引っ越すまでも
いろんなドタバタ劇がありました。
それはまたいつかどこかで…笑)
なぜ住居を変えてまで大阪に来たか?
それは、もちろん、
ごはんやコーヒーが美味しいから毎日味わいたい!
というのもあります。
だけどわたしがここに来た一番の理由は、
ごはんを作っている"人"
コーヒーを淹れている"人"
に惹かれたからです。
初めて御食事ゆにわに来た時から、
どのスタッフの人も、
自分たちが大事にしている想いを
たくさん話してくれたことがありました。
「普段の人との向き合い方が、食材との向き合い方にすべて出る」
「食べ方は、生き方そのものだ」
「目の前の人、食材、珈琲に、本気で接しなければ
誰かの人生を変えることはできない」
「この料理を食べる人の幸せを、本気で祈って作る」
だから、目の前の人との"ご縁"を何よりも大事にするし
関わるすべての人の幸せを本気で祈りながら、
関係を築いているのだと。
そんな覚悟と、深い愛が、
料理やコーヒーを通して伝わってくるからこそ、
涙がこみ上げるほど美味しいんだなぁ・・・。
小手先の技術だけでは決して到達できない
飲んだ人の運命を変えるほどの
たった一杯のコーヒー。
わたしも、そんなコーヒーを淹れてみたいなぁと思うようになりました。
わたしが大阪に引っ越してきてから数ヶ月後。
手持ち無沙汰だったわたしは、
毎日のように「茶肆ゆにわ」に通っていました。
なぜなら、
そのお茶屋の店長・こがさん(今はシロフク店長も兼任)の話が、
いつも胸にブッ刺さるものばかりで、
毎日夢中で聞き入っていたから。
そんなある日の茶肆にて、
話の途中に、こがさんがボソッと一言。
「そういえば今度、ウチでコーヒー屋を作るんだよね〜」
わたしは、その一言を決して聞き逃しませんでした。(笑)
私「あの、よろしければ今度覗きに行ってもいいでしょうか!!!!」
なんと図々しいお願いだろうかと思いましたが、
わたしの謎の気迫を察してくれたのか、
こがさんは快くOKしてくれました。
(きっとわたしが毎日茶肆に通ってて
「なんかここでお手伝いしたい!」という気持ちを
汲んでくれたのだろうと思います・・!)
ただ、具体的にいつお邪魔するとかは決めておらず
話が流れそうになったその数日後・・・
わたしは別の場所で仕事をしていて、
「もうそろそろ帰ろうかな〜」と思い
外にでた瞬間、こがさんにバッタリ会いました。(奇跡!)
こがさん「今からシロフク行くけど来る?」
わたし「行ぎまず!!!!!(゚ω゚)b」
神がかったとしか思えないタイミングで、
オープン直前のシロフクを覗かせてもらうことができたのです。
(あのときバッタリ会ってなかったら
わたしはここにいないかもしれない・・)
そこで、あれこれコーヒーのことを説明してもらったり
シロフクスタッフがオープン準備で走り回っているのを見ながら
(わたしもここでお手伝いできんやろか・・いや、したい!)
と思い、意を決してこがさんに言いました。
「あの・・・もし人手が必要でしたら、
わたし、お皿洗いでもなんでも、やりますよぉ〜」
と、善人ぶった感じで伝えたところ(笑)、
「おっ、じゃあお願い!」
と二つ返事で言ってくれました。
わたしは別に、
コーヒーを淹れたいから言ったわけではなく、
「ここの人たちと一緒に生きていきたい」
純粋にそう感じたから
どんな仕事でもいいから関わらせてもらいたい、と思ったのです。
わたしが引っ越したタイミングで、
シロフクがオープンする。
そして店長のこがさんも、
人生迷走中のわたしを信頼してくれて、期待をかけてくれた。
(何より、ゆにわの社長さん、北極老人までも
まだ会ったことのないわたしを信頼してくれてました)
これはもう、流れがきている・・・!
乗るしかない!このビッグウェーブに!
という感じで(笑)、
シロフクの一員として
立たせてもらうことになりました。
最初はそりゃもう、
まともにコーヒーを淹れたことが無かったので
はじめてドリップしたときなんか
「無味無臭の茶色い水」
でした。(笑)
こが店長からは
「コーヒーを淹れる3分間に、それ以外の23時間57分の生き様が出る」
と言われていたので、
「わたしの生き様は無味無臭なんだなぁ・・・トホホ」
と凹みながらも(笑)、
毎日コーヒーと向き合って、
こが店長やスタッフのみんなからたくさん教わって
ようやくお客様にお出しできるようになったのです。
もちろんまだまだ修行中ではあるけれど、
わたしが常に忘れず意識していることがあります。
それは、
「たった300円ちょっとのコーヒーが、
飲んだ人の人生を変えるかもしれない」
ということ。
だからこそ、一杯一杯が真剣勝負で、
妥協はできない。
雑念をなくして、
ただ目の前にあるコーヒーと向き合う。
そのコーヒーを受け取ったお客様が、
一口飲むだけで呼吸が深くなるような
そんな一杯をイメージして、淹れるのです。
飲んだ人の今日一日が、
少しでも豊かなものになるよう願いをこめて。
わたしが一杯のコーヒーから人生が変わったように、
次は誰かの人生を豊かにするお手伝いが、
少しでもできたらいいなと思います。
これが、
「わたしがここでコーヒーを淹れる理由」
です。
もちろん、他のシロフクスタッフにも
様々なストーリーがありますので、
詳しくは、ぜひお店に遊びに来て
話しかけてくださいね!(*´ω`*)
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